
自民党は、外国人労働者の受け入れ拡大を議論する『労働力の確保に関する特命委員会』の会合を先月開きました。外国人を明確に労働力と位置付けて受け入れ、介護分野などで不足する労働力を補うことを狙いとしています。(photo by Jonathan Kos-Read)
外国人を労働力に!受け入れ職種の拡大など根強い慎重論の中、継続的な議論を
日本では従来、専門的分野や技術的分野において外国人を受け入れてきましたが、それ以外の単純労働者などは受け入れないというスタンスを取ってきました。初会合を終え、木村義雄委員長は「労働力をしっかりと確保し経済成長を確実なものにしなくてはならない。長年のタブーだった労働力として外国人に活躍してもらう」と明言しました。(出展:日本経済新聞)
外国人労働者政策の潮目が変わる!?自民特命委が提言
『そうは言うけど、前から外国人が農家とか工場で働いているんじゃない?』と思いきや、それは働きながら技術を身に着ける外国人技能実習制度によるものなのですが、建前としては外国人の技能習得が目的となっていて、労働力という位置づけにはなっていないのだとか。現在に日本が抱える課題から、特命委では外国人を重要な労働力と位置づけ、受け入れる職種の拡大も視野にいれています。伴い在留期間の延長なども提言に盛り込むことを検討しています。
しかし外国人が増えることに慎重である意見も根強く、丁寧な議論の継続が求められています。