1985年にイギリスロンドンで設立し、世界30カ国でハイクラスの人材紹介事業(バイリンガル人材/外国人材含む)を行っているロバート・ウォルターズが海外主要各国の人材採用動向ととヨーロッパ・アジア太平洋の給与相場を発表しました。
世界の採用需要は2018年も堅調に推移
世界各国の景況感の元、同社での各国人材紹介の採用数は増加。一方で採用需要の盛り上がりの中、『母国語+英語』、『デジタルスキルを備えたプロフェショナル』人材は顕著に不足が見られた。とのこと。
いわゆる、バイリガルエンジニアが大きく不足している状況とのこと、日本だけでなく世界各国でエンジニア不足が顕在化しており、今後も世界規模でのエンジニア不足が拡大していくと思われます。
2019年以降も世界的エンジニア不足は拡大傾向
同社調査での世界各国の採用市場において、特に顕著に不足しているのが、エンジニア領域でのスキルを備えた人材とのことでニーズに原則の兆しはみられないとのこと。
世界的エンジニア不足、日本の状況は?
日本市場においても同様で、2018年はRPA・ロボット・機械学習・ブロックチェーン・セキュリティをキーワードにしたエンジニアスキルを備えた人材の需要が増加しており、有効求人倍率は1.6倍と44年ぶりに最高値に達している状況。
経済産業省が2016年に発表した『IT人材の最新動向と将来推計に関する調査結果』で予測されていた市場感になってきていることがわかります。
東京の各インダストリー別エンジニア給与相場は?
同社資料によるとデジタル領域のエンジニア人材の採用需要は伸び続けており、既存企業が軒並みデジタル事業の拡大を進める一方で、新規参入企業も相次いでいるため求人数に対して候補者数が足りない状況が続いているとのこと。
また、上記で記した有効求人倍率に表れるように需給バランスの関係から、同社のサポートを経て上記業界、職種へ転職した転職者は、現職年収の20~30%高い提示をうけて転職されているそうです。
まさに、エンジニア領域においては”超”売り手市場となっていることがわかりますね。
バイリンガル人材市場においては、日本のみでなく世界各国においてまさに今争奪戦の様相を呈しており、優秀なデジタル領域のエンジニア採用を競合他社に負けないように行っていくには、これまでとは違った採用手法やアプローチが必要となってきているといえそうです。