今年の9月に福岡市が国内で初めて「スタートアップビザ」を開始しましたが、仙台市でも来年度から開始を予定しています。
「スタートアップビザ」で外国人起業家の受け入れを促進
スタートアップビザ(国家戦略特別区域外国人創業活動促進事業に係る区域計画)は、国家戦略特区における外国人起業家の受け入れを促進するために特例的に認められたものです。
これまでの経営ビザ申請には、事務所の開設、常勤職員を2人以上雇用あるいは資本金の額または出資の総額が500万円以上という厳しい条件がありました。
この特例であるスタートアップビザは、創業目的を前提とした6ヶ月間の「経営・管理」の在留資格を付与するというもの。
その他詳しい規定等については各戦略特区の情報公開をご覧ください。
〇東京都 http://www.seisakukikaku.metro.tokyo.jp/invest_tokyo/japanese/invest-tokyo/qa.html#Q1
〇福岡市 http://www.city.fukuoka.lg.jp/keizai/r-support/business/startupvizaqa.html
なお仙台市は2015年に国家戦略特区第2弾の地方創生特区に指定されました。
これまでに地域限定保育士制度の導入、都市公園への保育所整備などの規制緩和が認められており、
今回のスタートアップビザの要件緩和により市内での外国人創業気運を高める狙い。
福岡市による「スタートアップカフェ」はなんと誰でも使用可能!
先行する福岡市では「スタートアップカフェ」など独自の支援策を展開しています。
多種多様な人たちが集い、起業にまつわるエコシステムを構築。
新規創業や既存企業の成長を後押しするプラットフォームとして機能し、雇用の創出や地元就職の機会を増やすことを目的として開設されました。
福岡市は「日本一ビジネスがはじめやすい都市」と謳い、福岡市雇用労働センターを併設し、
弁護士による法的対応や知識のインプットにも対応。
福岡市は東京23区と政令市の中で、「開業率がNo.1」の日本一ビジネスがはじめやすい都市です。都心部への通勤時間が短く、空港と市街地まで電車で15分以内でアクセスできたり、オフィスコストが低いことから、住みやすく事業の起こしやすい街とされています。街がコンパクトで、人と人との距離感が近くヒューマンスケールで物事が動くと言われている福岡市は、足りないリソースを補い合う出会いが生まれやすい都市です。(福岡市 スタートアップカフェ)
観光だけでなく、全国各地で雇用や起業といった労働環境における独自の地方カラーが生まれており、国家戦略特区が本格的グローバル化にむけて着実に動き出しています。
■出典