一般的に保証人が必要となる学資ローンは、外国人留学生には保証能力や返済の面で調査が難しいとされてきました。日本で学ぶそんな留学生にも朗報です!
この度、三井住友FG系列の信販会社セディナとグロービス経営大学院が留学生向け学資ローンを創設しました。
とはいえ、まだ限定的な対象範囲であり、同大学院が英語で授業を行う1年制の経営学修士号(MBA)コースの留学生に向けたもの。気になる仕組みは?
金利やや高め、学習意欲の高い留学生に助け舟となるか
グロービスがローンの出し手となることで保証をし、ローンの債権をセディナに譲渡します。留学生がセディナに分割返済する手法を整備しています。
すでに9月入学制から一部貸与を開始しており、貸出金利は国内の学資ローンよりやや高めとなっています。
金利が多少高くても、保証人を得られずに困っていた意欲の高い学生にとっては、大きな支援となるはず。
そうは言っても回収リスクは伴うことであり、グロービスでは留学生の国内外の就職を支援することでそのリスクを減する計画です。
留学生はコース修了から半年後をめどに分割返済を始め、期間は3~5年程度とのこと。セディナは他の大学院や奨学金基金と組んで同様の学資ローンの創設も検討しています。
奨学金に関しては留学生だけでなく社会問題の一端ともなっていますが、これから優秀な留学生を招致していきたい日本では、今後も奨学金や学資ローンのさまざまな検討や取り組みが必要とされます。外国人留学生に手厚いものが増えていくことを望みます!
■出典:日本経済新聞