西武信用金庫、フィリピンの銀行と提携。取引先企業の事業展開を後押し

西武信用金庫(東京・中野)は、フィリピンのメトロポリタン銀行と業務協力協定を締結、西武信金が外国銀行と提携する初めてのケースとなりました。

これは、東南アジアの中でも人口構成が若く、市場成長性も高いフィリピンで取引先企業の事業展開を後押しすることを狙い策定されたもの。

メトロポリタン銀には、投資環境に関する情報提供やセミナー開催の他、現地での口座開設、資金調達などで支援してもらいます。

同信金ではこれまで、取引先の海外展開の支援でベトナムの工業団地の運営会社などと協力関係を築いてきました。今後、他国でもこうした金融機関との提携を進めることを検討しています。

成長性著しいフィリピン、自行取引先の現地展開を円滑にサポート

【業務協力協定の主な内容】

●本邦企業の海外事業活動および海外投資環境等に関する情報交換
●当金庫とメトロポリタン銀行の個別案件(口座開設、送金、現地通貨建融資案件等)組成に向けた相互協力
●中堅・中小企業の海外事業展開支援等を目的としたセミナーの開催等

(出典:西武信用金庫)

メトロポリタン銀行は、フィリピンで943拠点の営業網を有する大手金融機関。ASEANの中でも成長性においてトップクラスとなっているフィリピンは、日本から大手企業だけでなく中小企業の進出も相次ぐなど、引き続き積極的な投資環境にあります。

同行は、中小・大手企業や多国籍企業に至るまで幅広いサービス提供を行っており、特に貿易関係ではフィリピン国内最大級の取扱高を誇っています。

西武信金はもともと、「地域社会発展に寄与する」ことを目的として掲げ、東京都・埼玉県・神奈川県の一部を事業区域として事業展開してきました。今回、地域社会という領域をグローバルで拡大解釈し、自行の取引先の現地展開を支援することとなりました。

先だっては東京都行政書士会とも包括的連携・協力に関しても協定を締結しています。

 

東京都行政書士会は、65年の歴史を持つ約6,000名の会員が所属する団体です。
「頼れる街の法律家」をスローガンに、地域・行政・他士業者との3つの共生に向け取り組んでおり、地域との共生という点では、当金庫の実施する地域のお客 さまの課題解決や地域貢献活動などの共通点も多く、今回の連携により、双方の強みを活かした地域貢献や産業振興に向けた活動が可能となりました。(出典:同上)

 

自社の強みや特性を活かして顧客メリットをどう創出していくか?というチャレンジが問われています。

 

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