「都会より学びやすい」。留学生に群馬県が人気の理由

 

至るところで日本で学ぶ姿を見かけるようになった外国人留学生たち。文部科学省のデータによると、平成27年度(2015年度)外国人留学生在籍状況調査において、平成27年5月1日現在の留学生数は、208,379人(対前年比24,224人(13.2%)増)であり、留学生数の多い国(地域)は中華人民共和国(94,111人)、ベトナム(38,882人)、ネパール(16,250人)とのこと。

※うち、高等教育機関に在籍する外国人学生数は152,062人、日本語教育機関に在籍する外国人留学生数は56,317人。ちなみに、短期教育プログラムでの受け入れも前年度比22.6%と、着実に日本で学ぶ学生が増えています。(photo by luigi morante)

高まる留学意欲が後押し、日本で学ぶ留学生数が増加

そんななか、群馬県内の日本語学校がいずれも定員を拡大するほどひそかな人気を博しているのだとか。

ASEANでの留学意欲の高まりは、現地での経済発展が後押しするかたちで推移しており、群馬は都心に比べ生活費が安く済むなどのメリットから人気となっているようです。

前橋市にある日本語学校「ニッポン語学院」(大手町)、「ニッポン文化学院」(表町)は来月から定員を390人から645人に、80人から120人にそれ ぞれ拡大する計画だ。「フジ・ランゲージ・スクール」(総社町)も今春、定員を90人から180人に倍増させた。いずれの学校も日本語を学び、国内の大学 や短大、専門学校への進学を希望する留学生の増加を見込んでいる。(出典:上毛新聞ニュース

 

交通の便から見ても、群馬県は東京に出やすい利点もあり、都会ほど喧噪に悩まされることもありません。落ち着いた環境で日本の文化や語学を学びたい学生にとって好環境とも言えます。

また、物価も安く、家賃などお金の面でも留学生にとっては助かる点が多いのでしょう。半面、都会と異なり外国人との交流シーンが生活においてあまり存在しない地方では、住人とどう交流を促進していくかが大切な視点となります。

共に住まう者同士で理解を深め、文化の相違からくる誤解や事故などを解決していく働きかけが双方において重視されます。

これから経済発展により、ますます東南アジア諸国では留学意欲も増すと想像でき、日本においても人口減少に悩む地方においては、双方のニーズを上手に解決できる策を提示することで、学生から活気を生み出していくことができると言えます。

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