
【シロフネ】でも何度か、大分県による留学生活用の試みをご紹介してきましたが、この度、九州経済連合会と共同で、留学生を地域経済活性化に活かしていくために検討チームを発足しました。
大分県、九州経済連合会と検討チーム発足!外国人留学生を地域経済活性へ活用
大分県は現在、全国でも人口に占める外国人留学生の割合が全国1位ですが、それに比して県内での就職数が低いままでとどまっていました。県によると、学び暮らした土地でそのまま就職を望む学生は多いものの、制度面の遅れによって現実化を阻んでいるという課題があるそう。
特に、起業に必要とされる経営・管理ビザを取得する際に必要とされる、500万円と高額な資金の問題や、就業時間が週28時間と限られていることなどが挙げられています。
そこで、この度発足した検討チームでは、具体的な解決法の模索を開始。(photo by Sara Cimino)
優れたアイデアや実行力を持つ留学生の起業や就業条件の改善に向け、妨げとなっている規制を撤廃・緩和する特区指定、経済的な支援体制づくりに動く。大分をはじめ九州全体の産業競争力アップを目指し、各県の産学官に働き掛け、共にスクラムを組みたい考えだ。(中略)チームは規制の撤廃・緩和に向け、まず九州の特区指定により、ビザ取得要件額の引き下げ、就業時間の拡大などの実現を目指す。有望なビジネスプランを持つ留学生に資金を提供する経営者のネットワーク化で、起業の道を広げる。(出典:大分合同新聞)
観光資源も豊富で、大学と連携し留学生にとって魅力ある特性の打ち出しに成功している大分県ならびに九州エリアですが、さらに経済成長の著しいアジアと近距離であるという地の利も十分。留学生が輝く環境整備の基点として、大いに期待がされています。
(出典:大分合同新聞)