メキシコ発の、子どもがさまざまな職業体験をする【キッザニア東京】も、今年10周年を迎えました。
そんな折、JTBが中高生向けにキャリア教育を組み込んだ「修学旅行」を開始すると発表。第一弾として日本生命保険や法政大学と協力し、それぞれの拠点に生徒を招いて将来を考える機会などにするとしています。
観光地めぐりだけではなくなった、中高生の修学旅行
たとえば、日本生命の都内における拠点に修学旅行で生徒らが訪問し、生命保険業務の解説を受けたり、年齢ごとの収入・支出のシミュレーションなどを体験します。
法政大学では、都内キャンパス案内を行い、大学生活の疑似体験をしてもらいます。これらはいずれも、少子高齢化に端を発した企画展開であり、JTBにしてみれば全体の事業取扱額に占める教育旅行分野の収益比率を引き上げたい目的があります。観光地を巡る従来型の旅行だけでは、今後の拡大が難しいとみているためです。
また、法政大学では2013年にJTBと組んで「法政大学を体験する修学旅行」商品開発プロジェクトメンバーの募集から活動を積み重ねており、同大学生には就職希望先としての人気も高いJTBと一緒に仕事気分が味わえるというメリットもあります。
【キャンパス de よるごはん】@法政大学(2014年リリース)
法政大学学習ステーションと株式会社JTBコーポレートセールスの産学連携による課題解決型学習(PBL)へ参加した本学学生の提案を元に、中学・高校の修学旅行生を対象とした企画商品「キャンパス de よるごはん」が完成しました。修学旅行プログラムの一環として、本学市ケ谷キャンパス内の食堂を貸し切り、「キャンパスツアー」や「サークルによる歓迎セレモニー」「レクリエーション」など、本学の学生と一緒に楽しんで交流しながら夕食をとるといった内容です。(出典:法政大学webサイトより)
今回参画する日本生命においても、これから18歳人口が減少していく時代を目前に、今からキャリア教育をしていくHRの対策と同時に、企業広報の意味でも有益な試みとなるでしょう。