関西では、関西の大学を卒業し、日本で働きたい外国人留学生向けに就職先企業を紹介する産学連携の取り組みが始まったそうです。百貨店や商店街といった小売り業の経営者らは、観光客によるインバウンド需要の高まりから、留学生の人材活用に着目しました。結果、産学連携組織「関西留学生国際交流支援連絡会」を2月に発足、企業と留学生の情報交換ができる場を設けています。(photo by Joi)
関西の留学生と地元企業を結ぶ。就職を見据えた産学連携の取り組み開始
懇親会の他に、日本文化を体験できるセミナーなどを開催し、企業側とのコンタクトだけでなく、就職を果たす際に障壁ともなる、文化の違いからくる課題に対する理解を今のうちから深めておくねらい。
連絡会は大学や専門学校の協力を得て日本で就職を希望する留学生を登録し、ニーズに応じて企業に紹介する。7月から留学生の登録を受け付け、本格的な活動を始める。将来は「国際人材支援センター」を立ち上げ、運営体制を強化する。(出典:産経ウェスト)
この取り組みでは、企業との橋渡し役になって活躍の場を提供するとともに、企業側も優秀な人材を確保できる利点があり、今後も後に続く自治体が増える可能性が高いです。留学生らは、地元観光業や製薬企業へ向けて独自のプランをプレゼンテーションするなど、積極的に就職への希望をアピールしています。
大阪市内の商店街は各種取り組みが活況!個性を打ち出し留学生へ熱視線
ちなみに、大阪の商店街が今回の試みに参画していますが、確かに国内で見ても大阪の商店街は活気があり、外国人から人気も高いことで知られています。たとえば、大阪市内商店街の中から、さまざまな個性を生かした店舗を発掘し、表彰する試みとして「大阪市あきないグランプリ」。個性的で魅力のある店舗が、特性に応じた評価を受けることができることを目指し、各部門を設けて、消費者の目線に立った審査を行っています。留学生や外国人に熱い注目が集まる最近、個性を打ち出すことで全国の商店街の多様性もよい刺激となりそうですね。
(参考:産経ウェスト、大阪商店街にぎわいキャンペーン等)