転職エージェントは求職者と求人企業を繋ぎ、採用を円滑にするという役割があります。
数多くの転職エージェントがありますが、欲しい人材像によって利用すべきサービスは異なります。
今回は、人事・採用担当者の方向けに、転職エージェントを比較するポイントや、各転職エージェントの特徴について解説。
転職エージェントを利用して、スムーズに採用するためのコツもご紹介します。
この記事の目次
転職エージェントの比較ポイント
転職エージェントとは、求職者と求人企業のニーズを結びつけ、求職者に仕事を、求人企業に人材を紹介する会社のことです。
自社にぴったりの人材をスムーズに見つけるためには、まずは依頼する転職エージェント選びが大切。
まずは、転職エージェントを比較して選ぶポイントについて知っていきましょう。
まずは人材の質と量をチェック
まず、その転職エージェントに登録している人材の数をチェックします。
当然、登録者数が多いほど多彩な人材と出会えるチャンスがあり、自社にあった人材が見つかる可能性も高まります。
ただし、数が多ければいいというわけではなく、人材の質も大切。同業他社や募集ポストの紹介実績があるかどうかを調べ、良さそうなエージェントを選びます。
担当者の熱心さ
次に大切なのが、担当者との相性です。
登録者のデータベース自体はよくても、担当者が紹介してくれないことには人材は見つかりません。
自社を理解してくれそうか、熱意を持って仕事をしてくれそうかという「担当者の熱心さ」は転職エージェントの比較ポイントです。
サポートやサービスがあるか
最後に、各転職エージェントが行なっているサポートやサービスで比較します。
人材研修や採用代行、紹介予定派遣などを行なっているエージェントであれば、より採用にかかる時間やコストをカットできます。
特に利用したいサービスがあるなら、こちらを軸に転職エージェントを選んでもいいでしょう。
転職エージェントのおすすめを徹底比較
それでは、おすすめの転職エージェントを、採用したい人材のタイプごとにご紹介していきます。
外国人人材
外国人人材を採用するなら、外国人専門の転職エージェントがおすすめです。
JELLYFISH
JELLYFISHは、48カ国20,000人の登録者がいる外国人専門の転職エージェント。
同社が外国人の教育事業も行なっているため、日本語力が高く、即戦力になる外国人人材を採用できるのが魅力です。
登録者の職種はIT・エンジニアが半数以上を占め、次いで営業・販売、通訳・翻訳など専門職、ホテル・サービス系の求職者が登録しています。
登録外国人のうち72.2%が日本在住なので、ビザの新規申請が必要なく、採用後すぐに就業できるのも強みとなっています。
Nippon仕事.com
Nippon仕事.comは、500名以上の採用実績を持つ外国人専門の転職エージェントです。
完全成果報酬型で、実際に採用するまで求人掲載も面接のセッティングも無料で行えるのが魅力です。
また、求人広告作成や面接のセッティングがスピーディーに行えるので、時間も節約して外国人転職者を募集することができます。
good job
good jobは株式会社 j Careerが運営している外国人専門転職エージェント。
国公立大学・有名私立大学・大学院などの留学生が登録していて、高度人材を採用したい場合におすすめです。
職種だけではなく、在留資格を指定して求人を出すこともできるため、即戦力の確保にも、ポテンシャル重視の採用にも使えます。
IT系・専門職向け
専門技術が必要なIT・専門職の採用なら、職種ごとに特化した転職エージェントがおすすめです。
レバテック キャリア
レバテック キャリアは、ITエンジニア・デザイナーに特化した転職エージェントです。
累計利用者数150,000人、登録求人数5,000件の規模を誇ります。
求職者と企業の間に入るキャリアアドバイザーはIT業界の転職に精通しているため、的確な人材を紹介してくれるのがポイントです。
ワークポート
ワークポートは、求人情報を職種ごとに細かくカテゴリ分けしているのが特徴です。
例えばエンジニアでも、ソフト開発・ネットワーク系・ものづくり系・ゲーム関連など、求職者側がピンポイントに求人を検索することができます。
そのため、企業側のニーズとマッチングする可能性が高く、スムーズに採用に繋がりやすいのが魅力です。
type転職エージェント
type転職エージェントは、@typeや女の転職@typeなどの求人サイトを運営する、株式会社キャリアデザインセンターが運営しています。
これらのサイトから転職エージェントへの登録も行なっているため、人材データベースが豊富なことが強みです。
IT/WEB・営業・企画/管理の3領域に特化しているため、これらの分野で採用を考えている企業におすすめです。
20代・第二新卒
20代・第二新卒の若手社員を採用したい場合は、若い世代の登録者が多い転職エージェントや、第二新卒専門エージェントを利用するのがおすすめです。
リクルートエージェント
リクルートエージェントは、知名度が高いため若い利用者も多い転職エージェントです。
40年ほどの歴史があるため、これまで蓄積したノウハウを生かした適切なサポートを受けられるのがポイント。
幅広い業種に対応し、全国各地に拠点があるため、業界・所在地を問わず利用できます。
doda
dodaは、「dodaエージェントサービス」という転職エージェントを運営しています。
エグゼクティブ層・バイリンガル・アパレル、ファッション業界・障害者など、専門領域の紹介サービスが充実しているのが特徴です。
また、求人広告・スカウトメールなど、エージェントからの紹介以外の手法も組み合わせた採用が可能です。
第二新卒 AGENT neo
第二新卒 AGENT neoは、その名の通り第二新卒専門の転職エージェントです。
18~28歳までの就職実績はこれまでで22,500人で、12,000件以上の求人掲載があります。
アドバイザーは求職者1人あたりに平均8時間のサポートを行うなど、サービスが手厚いのも特徴です。
未経験でも、とにかく若い人材を採用したいという企業におすすめです。
女性が多め
最後に、登録者の女性比率が高めの転職エージェントのご紹介です。
マイナビエージェント
マイナビエージェントは、アドバイザーからのサポートが手厚く、女性アドバイザーも多いことから、女性に人気の転職エージェントです。
新卒時にマイナビを利用していた人がそのまま登録していることも多く、25~35歳の若い登録者が多いことも特徴です。
営業・IT職種・管理部門職種に強みがあるため、これらの職種の若手社員を採用したい企業におすすめです。
type女性の転職エージェント
type女性の転職エージェントは、その名の通り女性の転職に特化したエージェントサービスです。
結婚、出産など女性のライフイベントに合わせた転職ノウハウを持ち、企業側・求職者ともに納得できる働き方を提案できるのが強みです。
働き方改革の一環として、女性の採用を強化したい企業におすすめです。
パソナキャリア
パソナキャリアは、2016年に女性の活躍支援に特化した「女性活躍推進コンサルティングチーム」を立ち上げました。
アドバイザーが、女性社員が活躍している事例や産休・育休等の制度を求職者にしっかり伝えてくれるため、女性が活躍できる環境作りに力を入れている企業におすすめです。
また、依頼から入社まで最短4日という実績もある、スピーディーさも魅力となっています。
転職エージェントでの採用を成功させるには
最後に、転職エージェントでの採用を成功させるためのポイントを解説します。
希望する人材のイメージを明確にする
希望する人材のイメージがあやふやだと、転職エージェント側も的確な紹介ができません。
まずは職務に必要なスキルを洗い出し、「ここだけは外せない」というポイントを定めましょう。
その後に、年齢層や経歴、本人の雰囲気といった条件を定めていくと、スムーズに欲しい人物像が伝わります。
担当者とよくコミュニケーションをとる
転職エージェントを利用する場合、人材を見つけて紹介するのは担当者ですから、担当者としっかり関係性を作るのは大切です。
人材を選考したら、不採用でも「どんな理由で不採用としたのか」などのフィードバックを行うと、次回以降のミスマッチを減らせます。
また、担当者と良好な関係を築いておくことで、いい人材を優先的に紹介してもらえることもありますよ。
まとめ
転職エージェントを選ぶときは、人材データベースの豊富さと、担当者との相性が大切です。
まずは自社で採用したい人物像を明確にして、どのエージェントなら良い人材に出会えそうか比較してみましょう。
紹介された人材が「違う」と感じたら、フィードバックを行い担当者とイメージのすり合わせをしていくのも大事です。