外国人を採用する7つのメリット|採用時の注意点も解説

国内の人材不足により、増え続けている外国人採用。導入はまだしていなくても、事業のグローバル化や人手不足のため、外国人採用を視野に入れている企業も多いでしょう。

今回は、外国人労働者を受け入れることのメリットをご紹介いたします。
メリットだけではなくデメリット面も解説するので、外国人採用の検討にお役立てください。

外国人が日本で職を求める理由は?

外国人が日本で職を求める理由は、大まかに分けて二つあります。

  • アジア諸国の中では高い賃金水準
  • 日本の文化・技術への憧れ

日本の最低賃金は、全国平均で874円。他国と比較しやすいようにドル換算すると、約7.8ドルです。
対して、アジア諸国の最低賃金は以下の通りです。

中国
2~2.2ドル
韓国
5.8ドル
タイ
1.7ドル
台湾
5.0ドル
ベトナム
0.7~1.1ドル

このように、日本の賃金水準はアジア諸国から抜きん出て高いことがわかります。
言葉や文化や違う国で家族と離れて暮らすというデメリットがあっても、自国より圧倒的な高賃金というメリットがあるので、日本での就職を目指すアジアの若者は多いのです。

対して、欧米諸国の賃金水準は日本よりも比較的高くなっていますが、
これらの国々の人が日本で職を求める理由は、日本文化や技術等への憧れがほとんどで、着物・日本食・アニメなど、日本独自の文化を愛好する外国人は多いです。

また、日本には世界の先を行く先端技術を持った企業が多数あります。日本で働く外国人は、故郷を離れて日本で求職するだけの理由がある、高いモチベーションの持ち主が多いのです。

外国人を採用する7つのメリット

それでは、外国人を採用するメリットについて見ていきましょう。
以下に、外国人を採用するメリットを7つ取り上げてみました。

優秀な若手人材の獲得ができる

外国人採用のメリット1つ目は、若くて優秀な人材を獲得できることです。

現在、日本は少子高齢化により、深刻な若い人材の不足に悩まされています。
そこで注目されているのが、外国人の労働力。先に触れたように、アジア諸国の優秀な若者は、高い賃金水準に魅力を感じて日本での就職を目指す人が多いです。
日本国内では補いきれない若い労働力を、外国人採用で補うことができます。

海外進出などの多言語対応が可能

外国人採用のメリット2つ目は、外国人が持つ語学力。事業のグローバル化やインバウンド対策により、日本企業は急激に多言語への対応を迫られています。

しかし、日本人の語学力はそれに追いついておらず、英語や中国語、その他の言語を流暢に扱うバイリンガル・トリリンガル人材は稀。
対して日本で就職する外国人には、自国語と英語や日本語を話せるマルチリンガルが少なくありません。
外国人の採用を、多言語対応や事業の海外展開の足がかりにすることができるのです。

日本人とは違う視点からアイデア創出

日本とは違う文化を持つ国で育った外国人は、当然日本人とは違う考え方を持っています。そこから生まれる新しい視点は、滞った社内の空気を活性化してくれます。
外国人目線の提案や、異文化交流から生まれる刺激で新たなアイデアを創出しやすくなるのも外国人採用のメリットです。

人手不足に対しての解決策の一つ

外国人採用のメリット4つ目は、人手不足からの脱却。

業界によっては、日本人求職者からの人気が低く、なかなか必要な人材を補えないことがあります。
特に、飲食・宿泊・介護・農業・漁業などの人手不足は、深刻な問題となっています。

そこで新たに導入されたのが「特定技能」という就労ビザ。この特定技能ビザでは、日本国内で人材の確保が困難な14の業種で外国人の受け入れを促進しています。
以前は外国人が就けなかった職種でも外国人労働者を受け入れられるようになり、人手不足の解消に役立っているのです。

自社採用の幅が広がる

外国人を採用することによって、副次的なメリットも生じます。

それは、外国人採用のために労働環境の整備をすることで、日本人にとっても魅力的な企業になること。外国人はワークライフバランスを重視する人が多いので、労働時間数や休日と賃金のバランスが悪い企業では働きたがりません。

また、働く際には契約内容を重視する人が多いため、契約外の雑用や時間外労働は不可。実際に口には出せなくても、そういった労働条件は日本人も望んでいることです。
外国人採用のために社内の労働環境を整備すると、日本人からの応募も増えて人材の確保が容易になるのです。

早期退職者が少ない

外国人が日本国内で退職すると、ビザの所属機関変更という手続きをしなければいけません。また、退職後には3ヶ月以内に再就職先を探さないと就労ビザが取り消しになるというルールがあり、退職のハードルが日本人よりも高いです。
さらに、出稼ぎに来ている外国人は、故郷の家族の生活を支えているという責任感があるため、簡単には仕事を辞めません。

従業員を採用してもすぐ辞めてしまうという悩みを抱えている企業は、早期退職が少ない外国人労働者を受け入れるというのも選択肢の一つです。

採用コストを抑えられる?

日本人に比べて、外国人労働者は採用コストが低いのもメリットです。

もちろん、外国人であっても最低賃金など守るべきルールがありますし、同じ業務を行う従業員に国籍だけが理由で賃金差をつけてはいけません。
しかし、日本よりも賃金水準が低い国からの出稼ぎ外国人は、日本人からの応募が少ない低賃金な仕事にも従事するため、人件費を抑えられることもあります。

外国人採用をする上での注意点

外国人の採用には、メリットだけではなく注意点もあります。
デメリット面も理解して、外国人人材を上手に活用しましょう。

互いの文化や慣習への理解

外国人を企業に受け入れる場合、互いの文化や習慣への理解が不可欠です。

外国人は日本の常識やマナーを知らないことが多く、日本人から見ると非常識と思える行動をしてしまいかねません。社内の人を戸惑わせるだけなら個人間の問題で済みますが、顧客や取引先の人に不愉快な思いをさせてしまうと会社自体にデメリットを与えてしまうことも。

外国人採用の際には、ビジネスマナー研修をしっかり行い、日本で働く上での最低限の常識を身につけてもらいましょう。
また、業務に差し障りのない範囲であれば、外国人が持つ文化を日本人が理解して尊重することも大切です。

就労ビザの取得

外国人を採用する場合、日本人との最大の違いは就労ビザの手続きです。

外国人を採用するためには、就労ビザの新規取得や変更申請が不可欠。様々な書類が必要となる煩雑な手続きなので、一気に大量採用を行うと業務量が膨れ上がります。
これらの手続きは外部委託することもできますが、手続きの依頼には1件5万円~のコストがかかります。

また、手続きを怠ったり間違ったりすると不法就労となってしまい、本人・受け入れ企業側共に厳重なペナルティが課せられるため注意しましょう。

外国人採用にも助成金が使える

外国人を採用している場合、日本人と同様に使える助成金があります。
社員の研修やスキルアップに関する助成金が多いため、日本語力の向上やマナー研修に上手に活用しましょう。

外国人も対象になる助成金には、以下のようなものがあります。

  • 中小企業緊急雇用安定助成金
  • 雇用調整助成金
  • トライアル雇用奨励金
  • 人材開発支援助成金
  • キャリアアップ助成金

まとめ

外国人を採用するメリットは、若い労働力の確保・社内環境の改善・新たなアイデアの創出など様々。外国人の過剰流入を問題視する声もありますが、外国人採用は本人・企業側ともにメリットが多いものです。

外国人人材を上手に活用して、社内の活性化・コスト最適化を進めていきましょう。

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