外国人エンジニア採用に特化した人材紹介サービスおすすめ20選

少子高齢化やIT業界のニーズ拡大の影響で、日本国内でのエンジニアの確保は年々難しくなっています。

そこで注目されているのが、外国人エンジニア。

外国人人材とのパイプを独自に築くのは難しいため、外国人エンジニアの採用には人材紹介サービスの利用がおすすめです。
今回は、外国人エンジニア採用のための人材紹介サービスの選び方と、日本国内の代表的な外国人人材紹介サービスの特徴、評判などについて解説していきます。

人材紹介サービスとは?

人材紹介サービスとは、求職者と人材を求める会社を繋ぐサービスです。
正確に言うと、厚生労働大臣から許可を受けた「有料職業紹介所」のことを指します。
求職者が求める仕事と、会社が求める人材のマッチングを行い、紹介・調整などを行います。

具体的に、人材紹介サービスのコンサルタントに依頼できる業務内容は以下のようなものです。

・求人票の作成
・条件に合う求職者の人選・推薦
・面接日程の調整
・応募者への合否連絡
・給与などの条件交渉

また、人材紹介サービスには以下の2タイプがあります。

・登録型:自社が持つ人材バンクから、コンサルタントがクライアントの条件に合う人材を推薦する
・サーチ型:クライアントから依頼を受け、スカウト、ヘッドハンティングなどで条件に合う人材を獲得する

人材紹介サービスを利用するメリット

ここでは、人材紹介サービスを利用すると、企業側にどのようなメリットがあるのか解説します。

①入社確定時のみ料金が発生する成果報酬モデル

人材紹介サービスは、成果報酬型の料金形態をとっていることが多いです。
登録や相談、採用過程には費用が掛からず、入社が確定して初めて料金が発生する形態です。

自社で採用を行う場合、採用条件の策定、求人広告の作成や掲載、応募を待つ期間、面接、条件の調整など、全ての過程に経済的コストや人的コストがかかります。
もし採用が失敗した場合でも、そのコストを取り戻すことはできません。

人材紹介サービスを利用すると、無駄なコストを省いて、成功した採用のみに費用が発生するため効率的です。

②採用工数を削減できる

人材紹介サービスのコンサルタントには、前の項目で説明したように様々な採用過程を委託することができます。
そのぶん、社内の人事担当者の手間を省くことが可能。

日程調整や求職者への連絡などノンコア業務の負担を軽減し、選考などのコア業務に注力することができます。

③普段出会えない人材とのマッチングが可能

人材紹介サービスは、それぞれ独自の人材バンクを持っています。
その中には、コンサルタントからの紹介がなければ自社に興味を持つ可能性が低い人材や、一般の求人サイトは閲覧しない人材がいる可能性も。
自力でリーチすることが難しい人材にも、人材紹介サービスを利用すればアピールできる可能性があります。

また、応募基準が求職者の自薦になる応募型とは違い、一度人材紹介サービスのフィルターを通していることで、よりマッチング度の高い採用が可能です。

外国人エンジニアの人材紹介サービスを選ぶときのポイント

ここでは、人材紹介サービスを選ぶ時の4つのポイントを知っていきましょう。
特に、外国人エンジニアを採用したい場の条件に絞ってご紹介します。

1 料金プランで選ぶ

人材紹介サービスの料金形態は、先に解説したように「成果報酬型」が多くなっています。
しかし当然ですが、具体的な料金プランは会社によってまちまちです。

一般的に、すでにプールしている人材を紹介する登録型より、新たに人材を獲得するサーチ型の方が料金相場は高くなります。
サーチ型の人材紹介サービスは、リーダーや幹部候補、特殊な技術者の採用など、少人数のエグゼクティブ採用に向いていると言えるでしょう。
逆に、ポテンシャル重視で複数人の採用を考えている場合には、一人あたりの採用手数料がなるべく抑えられるサービスが向いています。

一人あたりの手数料相場は、採用者の初年度年収の35%といわれているため、これを基準に選びましょう。

2 業界特化のエージェントを選ぶ

エンジニアは、専門知識や技術が必要な専門職です。
そのため、エンジニアに的を絞って採用するなら、業界特化型の人材紹介サービスを選ぶのがおすすめ。
一般型のサービスでもエンジニアの募集は可能ですが、業界特化型の場合はコンサルタントも元エンジニアという人が多く、より的確な紹介が可能です。

また、エンジニアの中でも外国人エンジニアに絞りたい場合には、外国人人材に強みを持つサービスを選ぶのがおすすめです。

3 独自の母集団を持っているエージェントを選ぶ

人材紹介の質は、人材を推薦するコンサルタントの能力とともに、そのサービスが持っている人材バンクの質に左右されます。
利用前からそれを見極めるのは難しいですが、同業他社との取引実績や評判からある程度は測ることが可能です。

また、外国人に特化した人材紹介サービスの場合、外国人の母集団を形成している方法にも注目しましょう。
日本語学校との連携や、海外での現地採用など、他の会社にはないパイプを持っているサービスもあります。
登録者の日本語スキルや、海外在住者が多いのか、国内在住者が多いのかなども、入社後の教育コストやビザ取得の手間が変わってくるため重要です。

4 分業制か一気通貫で選ぶ

人材紹介サービスには、「分業制」と「一気通貫(両面制)」の2タイプがあります。

分業制とは、クライアント企業の要望を受けるコンサルタントと、その案件に人材を紹介するコンサルタントが分かれているサービスのこと。
逆に一気通貫(両面制)は、一人のコンサルタントが両方の業務を行うサービスのことをいいます。

分業制は業務効率が高く、マッチングの機会を最大化できることがメリット。
一気通貫は、企業と人材の距離感が近くなり、より的確なマッチングができることがメリットです。

大まかに、「質より量なら分業制」「量より質なら一気通貫」と覚えておくと良いでしょう。

外国人エンジニア採用におすすめの人材紹介サービス20選|日系企業

ここからは、外国人エンジニア採用におすすめの人材サービスを20選ご紹介します。
それぞれのサービスの特徴や強みをまとめましたので、ぜひ参考にしてみてください。

インバウンドテクノロジー

https://ib-tec.co.jp/

外国人ITエンジニア人材は毎月約300名の新規流入がある中、幅広い国籍、日本語レベル、経験レベル、ポジションの人材をご紹介。

特徴1 さまざまな媒体を活用した集客力
安定した新規流入を獲得し、アクティブな人材を3000名ほど保有
国籍に特化した媒体、外国籍に特化した媒体など5種類以上の媒体を活用

特徴2  高い内定承諾率
外国籍キャリアアドバイザーによる手厚いフォローアップ
企業様から内定を頂いた後、平均70%のCVRで内定承諾

特徴3 大手企業様からスタートアップ企業様まで幅広いご紹介実績
日本語能力からスキルレベルなど、企業様のニーズに合わせたマッチング
外国籍受け入れの体制構築を支援し、95%の定着率を維持

Gateway Japan

https://www.briswell.com/services/humanresource/

Gateway Japanは、株式会社ブリスウェルが運営する人材紹介サービスです。
人材紹介のほかにSES、人材派遣の対応もでき、正社員採用ではなく一時的にエンジニアを確保したい場合にもおすすめ。

また、採用活動における企業ブランディングや採用業務の代行など、採用コンサルティング、採用代行サービスという側面も持っています。
自社の採用に幅広い課題を抱え、解決を目指したい企業に適しています。

料金形態やプランは、要問い合わせとなっています。

グローバルパワー

https://globalpower.co.jp

グローバルパワーは、株式会社グローバルパワーが運営する外国人人材紹介サービス。
職種はエンジニアに限らず、通訳やマーケティングなど幅広い外国人人材の紹介・派遣を行っています。
高度人材の紹介に強みがあり、N1・N2といった日本語スキルの高い人材の登録が多いことが特徴です。

コミュニケーション能力が高く、即戦力となる外国人人材を求める企業におすすめです。

料金は成果報酬型で、紹介料は想定年収の35%となっています。

ディレクトリジャパン株式会社

https://directoryjapan.jp/services-for-cooperates/

ディレクトリジャパン株式会社は、外国人人材の中でもアジア人エンジニアに特化した人材紹介サービスです。
ベトナムのHR企業と独自に連携し、特にベトナム人エンジニアの紹介に強みを持っています。

ベトナムは諸外国と比べて日本と文化が近く、人材が日本企業に馴染みやすいと評判があります。

料金は完全成果報酬型で、もし早期退職があった場合は3ヶ月まで返金サポートが受けられるため、長く会社に定着するエンジニアを確保したい企業におすすめです。

Bridgers(ブリッジャーズ)

https://bridgers.asia

Bridgersは、株式会社ネオキャリアが運営する外国人人材紹介サービスです。
現地で採用面接会を開催し、それから呼び寄せて雇用することができるので、国内では出会えない人材に出会えるのが特徴となっています。

コロナ禍でも、オンラインで海外採用イベントを実施しています。
採用面接会は一社単独で行い、開催企業が第一志望の人材のみに厳選して紹介するため、内定承諾率が92%と高いのも評判が良いポイントです。

料金形態は、要問い合わせです。

G Talent

https://www.gtalent.jp

G Talentは、ビズメイツ株式会社が運営する外国人エンジニア専門の転職エージェント。
求人の一部が一般公開されているため、外国人求職者の目に留まりやすいのが特徴です。

一気通貫型で、一人のコンサルタントが企業と求職者を繋ぐため、マッチング度の高い紹介ができるのもポイント。
コンサルタントもIT業界経験者が多く、スキルや経験を加味して紹介を行うのも評判のポイントです。

料金形態や料金プランは、要問い合わせとなっています。

マイナビ Global Agent

https://ag.global.mynavi.jp

マイナビ Global Agentは、株式会社マイナビが運営する外国人人材紹介サービスです。
日本で就職を希望している外国人学生や、海外留学経験のある日本人学生を対象としていて、ポテンシャル重視で若い人材を獲得できます。

知名度の高いサイトなので登録者数も多く、とにかく多くの人材と出会いた企業におすすめです。

料金形態やプランは、要問い合わせとなっています。

Mannet

https://mannet.jp

Mannetは、株式会社マンネットが運営しています。人材紹介・人材派遣・業務請負を行う総合人材サービスです。

エンジニアだけではなく各種作業・建築・接客・飲食など、幅広い職種の人材募集が可能で、人材も外国人・日本人を問いません。
1回単位の派遣から利用でき、時間単位の料金が明確なのがポイント。

とにかくすぐに働ける人材を短期で確保したい企業におすすめです。

カケハシ スカイソリューションズ

https://www.kakehashi-skysol.co.jp

カケハシ スカイソリューションズは、株式会社カケハシ スカイソリューションズが運営する人材紹介サービス。
中国・韓国・ベトナムなどアジアを中心とした外国人の人材紹介のほかに、新卒・中途採用支援や、採用後の研修・教育支援など幅広いサービスを提供しています。
そのため、採用して終わりではなく、採用後に人材を長く定着させたい企業におすすめ。

料金形態は、要問い合わせです。

Asia to Japan

https://asiatojapan.com

Asia to Japanは、株式会社ASIA to JAPANが運営する外国人人材紹介サービス。
アジア10ヶ国以上で、主要大学50校と連携し、アジア系の外国人学生採用に強みを持っています。

特にインドの理系大学とのコネクションが強く、若くポテンシャルの高いインド人エンジニアを採用したい企業におすすめです。

料金形態は、要問い合わせとなります。

アクティブコネクター

https://jp.active-connector.com

アクティブコネクターは、外国人エンジニア特化型の人材紹介サービス。
特にハイスキルエンジニアの紹介に強みを持ち、10,000人以上の人材バンクとヘッドハンティングの両面でニーズに合った人材を獲得できます。

料金形態は完全成果報酬型で、3ヶ月以内の退職には返金サポートあり。

最先端スキルを持つ優秀なエンジニアを採用したい企業におすすめです。

kedomo

https://career.kedomo.com

kedomoは、福岡とハノイにオフィスを置く外国人人材紹介サービスです。
ベトナムにオフィスがあるため現地での面接・採用ができ、ベトナム人エンジニアや技能実習生の紹介に強みを持っています。

また、企業のベトナム法人立ち上げサポートも行っているため、海外に拠点を持ちたい企業にもおすすめ。

料金形態は完全成果報酬型で、手数料が想定年収の30%と相場より安いのもポイントです。

外国人求人ネットACE

https://tsubasainc.net

外国人求人ネットACEは、株式会社星インターナショナルが運営する外国人人材紹介サービス。
人材登録者数が多いことが特徴で、137ヶ国、60,000万人以上の人材バンクを持っています。

職種はエンジニアには限らず、幅広い職種で募集可能。

コンサルタントが人材のマッチングだけではなく、ビザ申請のサポートなども行ってくれるため、初めて外国人採用を行う企業にもおすすめです。

ライフサポート

https://lifesupport-asean.com

ライフサポートは、株式会社ライフサポートが運営する外国人人材紹介サービスです。
エンジニア・医療介護・技能実習・特定技能の4つのカテゴリで、海外人材の紹介を行っています。

外国人コンサルタントも多く、日本での外国人雇用に精通しているのがポイント。

人材紹介だけではなく、ビザ申請や外国人人材とのコミュニケーションのサポートも受けられます。

Sunkus Working

https://workjapan.tokyo

サンクスワーキングは、特定技能・高度人材の紹介を行う外国人人材紹介サービス。
職種はエンジニアに限らず、幅広い人材を募集できます。

人材派遣・紹介予定派遣としての利用もできるので、本採用の前に派遣で外国人人材と働いてみたい企業にもおすすめ。

外国人雇用のコンサルティング会社とも提携していて、採用のアドバイスを受けることも可能です。

株式会社マックス

https://www.max-kyujin.com/service/parson.html

株式会社マックスは、東京・宮城・兵庫にオフィスを置く人材紹介サービスです。
人材紹介のほかに、人材派遣・紹介予定派遣・アウトソーシングなど幅広い利用が可能。

外国人採用に強みがありますが、外国人専門ではないため日本人の紹介も可能で、幅広くエンジニアを募集したい企業におすすめです。

料金形態は、要問い合わせとなっています。

ジョブユー

https://jobu-japan.com

ジョブユーは、株式会社アドバンスト・カルチャー・センターが運営する外国人人材紹介サービスです。
外国人人材のなかでも、特定技能人材の紹介に強みを持っています。

コンサルタントが人材を紹介するだけではなく、雇用に必要な公的手続きや出入国の際送迎、生活オリエンテーションなども行い、サポートが手厚いことも特徴です。

外国人採用にあたって、包括的なサポートを受けたい企業におすすめです。

MEIKO GLOBAL

https://meikoglobal.jp

MEIKO GLOBALは、株式会社明光ネットワークジャパンが運営する外国人人材紹介サービス。
国内で転職を希望する外国人エンジニアと、海外の大学の両方にパイプを持ち、新卒から経験者までさまざまなニーズに対応できるのが特徴です。

また、外国人向けの日本語研修や、日本人向けの外国人マネジメント研修などの支援も行っていて、サポートが充実している点も評判となっています。

外国人エンジニア採用市場の動向

日本人エンジニアの人口は、2019年に入職者数を退職者数が上回り、徐々に減少しています。
それに対し、IT業界のニーズは拡大し続け、2020年にはすでに約37万人のエンジニアが不足、2030年には約59万人が不足するといわれています。

少子高齢化の影響で、日本国内の労働力を確保するのが難しいため、外国人エンジニアのニーズが高まるのは必至です。

コロナ禍の現在は、出入国の制限や企業の業績悪化の影響もあり人材の流入は控えめですが、今後外国人エンジニアの人口とニーズは増え続けていくでしょう。

まとめ

日本国内のエンジニア人口不足により、外国人エンジニア採用への注目は年々高まっています。
自社で独自に外国人エンジニアを募集するのはハードルが高いため、外国人エンジニア専門の人材紹介サービスを利用するのがおすすめです。
専門のコンサルタントのサポートを受けて、外国人人材とのコミュニケーションやビザ取得が可能になります。

今回ご紹介した人材紹介サービスの選び方や、各サービスの特徴をぜひ参考にしてみてください。

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